リーダー必見!チームの生産性を高める5つの実践テクニック

「リーダーとしてチームの生産性を高めたい。でも、具体的にどうしたら良いのか分からない…」

本記事はこのような悩みをお持ちの方に書いています。

こんにちは。
臨床心理士のひなたです。
普段は精神科で心理カウンセリングや心理検査を行い、多くの方のメンタルヘルス支援に携わっています。

近年、働く人のメンタルヘルス対策が注目される一方で、人手不足も大きな課題です。
そのため、チームの生産性をどう高めるかがリーダーにとって重要なテーマになっています。

そこで本記事では、産業・組織心理学の観点を中心に、チームの生産性向上に役立つリーダーのための5つのテクニックについて解説していきます。

本記事のまとめ
  • 生産性とは、「どれだけ成果を上げられるか」を表わす指標
  • チームの生産性を高める5つの実践テクニック
    ① 明確で挑戦的な目標設定
    ② 心理的安全性の確保
    ③ ワークライフバランスの推進
    ④ ポジティブなフィードバックの提供
    ⑤ スキル開発の支援
目次

生産性とは

生産性とは、簡単に言えば、「どれだけ効率的に成果を上げられるか」を表わす指標です。
例えば、Aさんは2時間かけて10個の製品を作り、Bさんは同じ時間で20個の製品を作った場合、Bさんの生産性はAさんの2倍ということになります。

組織では、この生産性を高めることがとても重要です。
というのも、生産性が高まることで、同じ時間や人数でより多くの仕事ができるようになり、コスト削減や業務の負担軽減にもつながるためです。
また、それらはチーム全体の士気を上げることや、従業員のメンタルヘルス対策にもなります。

チームの生産性向上に役立つリーダーのための5つの実践テクニック

① 明確で挑戦的な目標設定

エドウィン・ロックが提唱した「目標設定理論」によると、具体的で難易度が高い目標を設定することで、従業員のパフォーマンスは向上するとされています。
研究によれば、「何を達成するか」「どう達成するか」が明確であればあるほど、従業員は意欲的に業務に取り組むようになると示されています。

これは、目標が具体的であるほど、進むべき道が明確になり、タスクの遂行が効率的になるためです。

具体的な実践テクニックは以下の通りです。

目標をSMARTに設定する

具体的(Specific)
測定可能(Measurable)
達成可能(Achievable)
関連性のある(Relevant)
期限がある(Time-bound)

これらを満たした目標を設定しましょう。

進捗を定期的にチェック

目標に向けた進捗をこまめにチェックし、必要に応じてフィードバックを提供することで、従業員のモチベーションを維持するよう心がけましょう。
また、上司から積極的な声かけは、部下との信頼関係にも繋がります。

挑戦的な目標を追加

基礎的な目標に加えて、少し挑戦的な目標を設定することで、従業員の成長意欲を高めることが出来ます。
このとき、その従業員に期待していることをしっかり伝えてあげることをおすすめします。

人は他者から期待されると、その期待に応えようとするピグマリオン効果という現象を上手く利用しましょう。

② 心理的安全性の確保

心理的安全性とは、簡単に言えば、メンバーが「失敗を恐れず、自分の意見を自由に述べられる環境であるか」を表わす指標です。

Googleの研究「Project Aristotle」では、チームの生産性に影響する重要な要因の一つとして「心理的安全性」が挙げられています。
心理的安全性が確保されたチームでは、従業員がリスクを取って発言することを恐れなくなり、イノベーションが生まれやすくなるとされています。

具体的な実践テクニックは以下の通りです。

フィードバックに対して否定的にならない

意見が対立しても否定的に捉えず、積極的に受け入れる姿勢を示すことが大切です。
もし否定してしまうと、「ここでは意見を言わない方が良い」とメンバーが学習してしまい、発言しづらい雰囲気が漂うチームになってしまいます。

全員が発言できる場を設ける

会議やブレインストーミングの場で全員に発言の機会を与えることで、メンバーが安心して意見を述べられるようにしましょう。
ブレインストーミングとは、問題を解決するための方法を、実現可能性や効果は度外視でとりあえず案を出し尽くしてみる方法です。

失敗を成長の機会と捉える

ミスを咎めるのではなく、成長の機会として捉え、次にどう改善できるかを話し合いましょう。
ミスを咎めてしまうと、「このチームでは挑戦しない方が良い」という学習がメンバー間に成立してしまいます。

③ ワークライフバランスの推進

ワークライフバランスとは、仕事と私生活のどちらか一方に偏りすぎず、心身ともに健康で充実した生活を送れるようにするための考え方です。

健康的なワークライフバランスを保っている従業員は、仕事に対する満足度が高く、パフォーマンスが良好であることがわかっています。
適切な休息が取れると、集中力が維持され、生産性も向上します。
また、過労による心身の不調を防ぐことができるため、長期的に見ても仕事の質が向上することが期待できます。

具体的な実践テクニックは以下の通りです。

休暇取得を奨励

リーダー自らが積極的に休暇を取る姿勢を示し、従業員に対しても休暇取得を奨励することで、休暇に対する抵抗感がなくなり、リフレッシュの時間を確保できます。

リーダーが休むことに否定的だと、「このチームでは休まない方が良い」という学習が成立し、オーバーワークによる心身の不調に繋がるリスクも高まると考えられます。

フレックス制度やリモートワークの導入

柔軟な働き方を取り入れることで、従業員が自分に合ったペースで働ける環境を整えることで、ワークライフバランスが改善され、パフォーマンスの向上が期待されます。

仕事の効率化を推進

長時間働くことよりも成果を重視し、効率的に仕事を進めることが評価される環境を作ることで無駄な残業が減り、ワークライフバランスが改善することが出来ます。

ある企業では、多くの残業をして大きな数字を残した社員よりも、数字は小さくとも残業を少なくし、効率良く成果を上げられた社員を表彰する制度を設けることで、効率を重視する価値観を社内全体に浸透させることが出来たそうです。

④ ポジティブなフィードバックの提供

心理学者バンデューラの研究によると、ポジティブなフィードバックは自己効力感(self-efficacy)を高め、従業員のモチベーション向上に寄与することが明らかになっています。
自己効力感とは、自分の能力に対する自信のことで、これが高いほど困難なタスクにも積極的に取り組むようになります。
ポジティブなフィードバックは、従業員が自信を持って仕事に取り組む手助けとなり、生産性向上に貢献します。

具体的な実践テクニックは以下の通りです。

具体的なフィードバックを行う

単に「良かった」という抽象的な表現ではなく、「〇〇の部分が特に優れていた」と具体的に伝えることで、従業員は自分の何が評価されたのかを理解しやすくなります。

特に、能力や成果ではなく、努力や工夫を褒める方が効果的であることが分かっています。
なぜなら、能力や成果を褒めると、結果が伴わなかったときにモチベーションの低下に繋がりますが、過程を褒めることで、結果が伴わなかったときに、その改善方法を考えるモチベーションを高めることが出来るからです。

小さな成功を積極的に称賛する

大きな成果だけでなく、日々の小さな努力や改善にもフィードバックを行い、モチベーションを高めることを意識しましょう。
これにより、従業員が仕事に対して積極的に取り組む可能性が上がります。

継続的なフィードバックを提供する

ある文献によれば、「褒めないことは沈黙の叱責」という考え方もあるようです。

定期的にフィードバックの機会を設け、継続的に従業員の努力を評価することで、モチベーションの維持を図りましょう。

⑤ スキル開発の支援

Noeの研究では、スキルアップの機会が提供されることで従業員のエンゲージメントが高まり、生産性も向上することが示されています。

エンゲージメントとは、従業員が仕事に対して感じている情熱や集中力などを指す概念です。

スキル開発を通じて成長する機会が与えられると、従業員は自分の仕事に対する自信を深め、組織への貢献意欲が増すことが明らかになっています。

具体的な実践テクニックは以下の通りです。

研修やトレーニングを提供する

従業員の役割やニーズに合った研修プログラムやスキルアップの機会を提供し、成長のサポートを行うようにしましょう。

キャリア開発の機会を示す

長期的なキャリアプランを一緒に考えることで、従業員に組織内での成長機会があることを示しめしましょう。
このような関わりも、従業員のエンゲージメントが向上する可能性が示唆されています。

リーダー自らが学び続ける姿勢を示す

リーダー自身が積極的にスキルアップを図り、学びの重要性を示すことで、学習を推奨する文化を組織内に根付かせることが出来ます。

逆にリーダーが学びに消極的だと、「このチームでは学びに積極的になる必要は無い」という学習が成立し、学習意欲の低いチームになる可能性があります。

まとめ

本記事では、生産性向上に向けたリーダーのための実践テクニックをまとめました。

本記事のまとめ
  • 生産性とは、「どれだけ成果を上げられるか」を表わす指標
  • チームの生産性を高める5つの実践テクニック
    ① 明確で挑戦的な目標設定
    ② 心理的安全性の確保
    ③ ワークライフバランスの推進
    ④ ポジティブなフィードバックの提供
    ⑤ スキル開発の支援

これら一つ一つは凄く大事なことですが、実現するのは簡単なことではありません。

そのため、リーダーは様々な責任に追われる立場だとは思いますが、まずは自分をしっかり大事にしていただけたら嬉しいです。

当サイトでは、「仕事のストレスに打ち勝つメンタルケア戦略」をテーマに情報を発信しています。
他の記事もご覧いただけると嬉しいです。

では、今日もお互い頑張りすぎず頑張っていきましょう。

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