本記事はPRを含みます
「アンガーマネジメントってなに?」
「おすすめのアンガーマネジメントアプリはどれ?」
本記事ではこのような疑問にお答えします。
こんにちは。
臨床心理士のひなたです。

名前:ひなた (臨床心理士・公認心理師)
大学院修士課程を修了後、精神科クリニックに勤務し、心理カウンセリングや心理検査などを行っている。
得意な心理療法は認知行動療法。
ストレスチェック実施者、両立支援コーディネーター、健康経営アドバイザーなどの産業保健資格も所持しており、労働者のメンタルヘルス対策事業にも参画。
アンガーマネジメントに使えるアプリは、イライラした気持ちを落ち着かせたり、自分の感情をうまく整理したりするのに役立ちます。
この記事では、iPhoneやAndroidで使えるおすすめアプリ3つをわかりやすく紹介しながら、選び方や続けやすいコツもあわせてお伝えします。
結論、アンガーマネジメントにおすすめのアプリは以下の3つです。
個人的には、迷ったらアウェアファイを選んでおけば間違いないと思いますが、人それぞれ好みがあると思いますので3つ紹介します。
すぐにアプリの詳細について知りたい方は、『臨床心理士おすすめのアンガーマネジメントアプリ3選』までスキップしてください。
アンガーマネジメントアプリとは?

そもそも怒りはなぜ感じるのか?
怒りとは、「自分が傷つけられた」「自分の権利を侵害された」などと感じたときに湧き上がる、自然で大切な感情のひとつです。
怒りはしばしば強く目立つ感情ですが、その奥には「悲しい」「さみしい」「不安」などの一次感情が隠れていることが多くあります。
こうした一次感情が積み重なり、うまく表現されないまま心の中にたまると、それが「怒り」という二次感情としてあらわれるのです。
怒りは、自分の大切な価値観や境界線を守るためのアラームの役割があります。
本来は自分を守るための役割を持つ感情ですが、うまく扱えないと人間関係を壊したり、自分自身を苦しめてしまうこともあります。
だからこそ、自分の怒りをしっかり理解することが、怒りをコントロールするための基礎となります。
アンガーマネジメントとは何か?
アンガーマネジメントとは、怒りの気持ちと上手につき合うための方法です。
怒りは誰にでもある自然な感情で、自分の考えや大切にしていることが傷つけられたときに起こります。
しかし、その怒りをそのままぶつけたり、逆に我慢しすぎたりすると、人との関係が悪くなったり、自分自身もつらくなってしまうことがあります。
アンガーマネジメントでは、まず「自分はいま怒っている」と気づくことから始めます。
そして、その気持ちをどうして感じたのかを少しずつ見つめながら、すぐに反応せずに落ち着いて行動できるように練習していきます。
怒りを抑え込むのではなく、上手に伝える力を育てることも大切です。
仕事や家庭、子育ての場面など、アンガーマネジメントを身に付けることで、いろいろな場面で役に立てることができます。
ちなみに、筆者も精神科で患者様に対してアンガーマネジメントを目的としたカウンセリングを行うことがあります。
アンガーログとは?アンガーマネジメントの基本
アンガーログとは、自分が怒りを感じたときの状況や気持ちを書きとめる、感情にフォーカスした日記のようなものです。
アンガーマネジメントでは、この記録を通して、自分の怒りのパターンや原因に気づくことがとても大切になります。
たとえば、どんな場面で怒ったのか、何が引き金になったのか、そのときにどんな考えが浮かんだのかを書き残すことで、自分の反応のクセが少しずつ見えてきます。
怒りをただ吐き出すのではなく、「なぜその気持ちが生まれたのか」を振り返ることがポイントです。
日記のように毎日少しずつ続けることで、気持ちを整理する習慣ができ、同じような場面でも落ち着いて対応しやすくなります。
アプリを使えば、手軽にアンガーログをつけられるので、忙しい日常の中でも無理なく続けることができます。
アンガーマネジメントのアプリを使うメリット・効果
アンガーマネジメントにアプリを使うと、怒りの感情に気づきやすくなり、冷静に対処する力が少しずつ身につきます。
たとえば、感情を記録する機能では、どんな場面でイライラしやすいかを振り返ることができ、自分の傾向に気づけます。
アプリによっては、呼吸法やリラックスのガイドがついていて、怒りを感じたその場で気持ちを落ち着ける練習もできます
スマホで手軽に続けられるのも大きなメリットです。
アンガーマネジメントのアプリはどんな人におすすめ?
アンガーマネジメントのアプリは、仕事や育児、人間関係で怒りを感じやすい人におすすめです。
たとえば、職場でイライラをためこみやすい人や、子どもに対してつい感情的になってしまう親御さん、家族やパートナーとの関係に悩んでいる人などに役立ちます。
怒りは我慢しすぎても、すぐに爆発しても心の負担になります。
アプリを使って感情を記録したり落ち着く練習をしたりすることで、自分の怒りと向き合うきっかけが生まれます。
ちなみに、筆者は大人だけでなく、感情のコントロールが苦手な子どもたちに対してもアンガーマネジメントのトレーニングを行うことがあります。
アンガーマネジメントは年齢問わず大事なスキルですね。
アンガーマネジメントアプリを選ぶポイントは?

アンガーマネジメントに役立つアプリは色々ありますが、機能や特徴が異なります。
ぜひ公式サイトをチェックして、自分に合うアプリかどうか確認してみましょう。
感情の記録機能があるかどうか
アンガーマネジメントにおいては、自分の怒りに気づき、振り返ることがとても大切です。
そのため、怒った場面や気持ちを記録できる「感情ログ」や「アンガーログ」機能があるアプリを選ぶのがポイントです。
文章で書くタイプだけでなく、画像や動画を用いて日記のように記録できるアプリもあります。
自分が記録しやすいアプリを選ぶことが大切です。
リラックス機能があるかどうか
怒りを感じたときにすぐに落ち着けるよう、呼吸法や瞑想、音声ガイドなどのリラックス機能がついているアプリはとても役立ちます。
深呼吸のタイミングを教えてくれるガイドや、心が落ち着く音楽が流れる機能など、自分に合った落ち着き方を見つけることが大切です。
アンガーマネジメントでは「その場で感情をコントロールする練習」がとても重要なので、こうした機能があるアプリがおすすめです。
使いやすさと続けやすさ
アンガーマネジメントアプリを選ぶときは、シンプルでわかりやすい操作かどうかがとても大切です。
いくら機能が充実していても、使い方が難しいと続けにくくなってしまいます。
文字が見やすいか、入力の手間が少ないか、毎日続けられるような工夫があるかどうかを確認して、自分の生活リズムに合ったアプリを選びましょう。
通知機能など、習慣化をサポートしてくれる仕組みがあるとより安心です。
iPhone・Androidどちらに対応しているか
アプリを選ぶ際には、自分のスマートフォンで問題なく使えるかを確認することも大切です。
iPhoneとAndroidでは、同じアプリでもデザインや機能に違いがある場合があります。
できれば両方に対応していて、口コミや評価が安定しているものを選ぶと安心です。
無料か有料か、コスパはどうか
アンガーマネジメントアプリには無料のものも多くありますが、有料のほうが機能が充実している場合もあります。
まずは無料版で試してみて、物足りなければ有料プランを検討するのがおすすめです。
もしくは、有料版を利用して気に入らなければ全額返金できるアプリも個人的にはおすすめです。
料金に見合った価値があるかどうか、自分の目的に合っているかをよく確認しましょう。
【2025年最新版】臨床心理士おすすめのアンガーマネジメントアプリ3選

アウェアファイ 【メンタルケアアアプリの決定版】

\ 今だけ当サイトから申し込みで20%オフ /
アウェアファイの特徴は?メリットやデメリットは?
アウェアファイは個人的に一番好きなアプリです。
アウェアファイは思考や感情、行動などをコントロールするスキルを身に付けることができる、認知行動療法と呼ばれる心理療法に特化しています。
意外と知らない人が多いですが、アンガーマネジメントは認知行動療法のなかの一種です。
そしてアウェアファイは、認知行動療法の名門早稲田大学が監修し、協同研究を行いながらアップデートを重ねているアプリです。
アウェアファイの凄いところは、豊富な機能と使いやすさを両立していることに加えて、メンタルケアに関する学習コースが13種類もあることです。
そしてその中にはアンガーマネジメントの学習コースも含まれます。
これを一通り取り組むだけでも充分意義のあることだと思います。
筆者も気に入って日頃から利用しており、レビュー記事も書いていますので、気になる方はぜひご覧ください。
→アウェアファイ公式サイトを見る
※当サイトから有料プランに申し込んだ場合は20%オフになります
| 良いところ(メリット) | 気になるところ(デメリット) |
|---|---|
| 自分の考えていることや感情を書き出したり、AIと対話をすることで整理することができる 認知行動療法の名門、早稲田大学が監修している リラクセーションやマインドフルネスのための音声ガイドが300種類以上搭載 1週間で行えるアンガーマネジメントの学習コースもある 怒りだけでなく、不安や憂うつなど、様々な感情を科学的な方法でコントロールできるようになる | AIのサポートが少し物足りなく感じることがある 無料プランではAIがほとんど使えない |
なぜアンガーマネジメントにおすすめ?

アウェアファイは、アンガーマネジメントの肝となるアンガーログに加えて、マインドフルネスやリラクセーション、さらには「上手な怒りの伝え方」まで学ぶことができます。
怒りを落ち着けることができる音声ガイドも充実しています。
さらに、アンガーマネジメントを1週間で一通り学ぶことができるコースが用意されているため、「アプリをダウンロードしたけど、どうしたらいいかわからない」と迷子にならず取り組むことができることが、他のアプリにない良さだと思います。
アウェアファイはどんな人に向いている?
結論、アウェアファイは本気でアンガーマネジメントに取り組みたい人や、怒り以外の「憂うつ」「不安」などの感情や思考のコントロールについても学びたい人におすすめです。
なぜなら、アウェアファイの良さをしっかり活かすには、アプリを継続的に利用することが求められるからです。
つまり、モチベーションが低い人にとっては効果が実感しづらい可能性があります。
また、アウェアファイはうつ病や不安障害の治療にも使われる認知行動療法に特化しているため、メンタルケア全般に関心がある人にうってつけです。
料金プランと無料版でできることは?
アウェアファイの料金プランと、利用できる機能をまとめました。
| フリープラン | ベーシックプラン | AIパートナープラン | |||
|---|---|---|---|---|---|
| 料金 | 無料 | 年間プラン | 月間プラン | 年間プラン | 月間プラン |
| 月額800円 ※12ヶ月分一括9,600円 | 月額1,600円 | 月額約1,583円 ※12ヶ月分一括19,000円 | 月額4,480円 | ||
| 割引 | 当サイトからの申し込みで 20%オフ | なし | 当サイトからの申し込みで 20%オフ | なし | |
| AI機能 | わずか | 制限あり | すべて利用可 | ||
| コンディションの記録 | すべて利用可 | すべて利用可 | |||
| コラム法 | 制限あり | ||||
| 音声ガイド | |||||
| 学習コース | |||||
| その他様々な ワーク | なし | ||||
アウェアファイでは、有料プランの申し込みから1週間限定で全額返金サービスを行っています。
そのため、1週間で取り組めるアンガーマネジメント学習コースを一通り利用して解約する使い方もできると思います。
また、現在当サイトからのお申し込みで20%オフになるキャンペーンを実施中です。
詳細はアウェアファイ公式サイトからご覧ください。
muute 【王道ジャーナリングアプリ】

muuteの特徴は?メリットやデメリットは?
| 良いところ(メリット) | 気になるところ(デメリット) |
|---|---|
| 書き出すことで自分の気持ちを客観的に整理できる 過去の出来事を気軽に振り返ることができる ロック機能があるため、他人に見られる心配がない AIからフィードバックがもらえる | 無料プランだと短文を投稿することしかできない |
muuteはジャーナリングに特化したアプリです。
ジャーナリングとは、日々の思考や感情、体験を書き出すことで気持ちの整理をする方法のことです。
muuteは日記のように日々の感情や気持ちを書き出すことができるだけでなく、画像や動画も投稿することができます。
また、カスタマイズも自由ですので、まさに「自分だけの日記帳」として愛着が湧きます。
さらに、AIからのフィードバックがもらうこともできるので、より自己理解を深めることができます。
興味のある方はぜひ公式サイトをご覧ください。
なぜアンガーマネジメントにおすすめ?
怒りを感じたとき、その場の出来事や思ったことを記録することで、「なぜこんなにイライラしたのか」に気づくきっかけになります。
また、書くことで感情を外に出すことができ、気持ちが少し軽くなることもあります。
アンガーマネジメントでは、怒りの背景にある本音や価値観に気づくことが大切なので、ジャーナリングはそのための有効な手段といえます。
そのため、いつでもどこでも気軽にジャーナリングができるmuuteは、アンガーマネジメントに役立てることができます。
もちろん、怒り以外の感情を整理することにも役立ちます。
muuteはどんな人に向いている?
muuteは、日頃から日記をつける習慣がある人や、自分の気持ちを文字にして整理するのが好きな人に向いています。感情を丁寧に書き出すことを中心とした設計になっているため、気分や思考をじっくり振り返りたい人にぴったりです。
特に、怒りを感じたときに「なぜこんな気持ちになったのか」を深掘りしたい人や、感情の変化をゆっくり見つめたい人には使いやすいアプリです。
書くことそのものに意味を見出せる人におすすめです。
料金プランと無料版でできることは?
muuteの料金プランは、以下の通りです。
- 年額プラン:5,000円(1ヶ月あたり417円)
- ライフタイムプラン:2,0000円
- 月額プラン:750円
こちらが料金プラン別の機能です。
(muuteより引用)

ご覧の通り、フリープランでは短文でのジャーナル投稿しかできないため、物足りなさを感じる人もいるかもしれません。
しかし、年額プランと月額プランは14日間の無料体験ができるため、興味のある方は試してみてもいいのではないでしょうか。
詳細はmuute公式サイトでご覧ください。
cocorus 【マインドフルネスとリラクゼーションに特化したアプリ】

cocorusの特徴は?メリットやデメリットは?
| 良いところ(メリット) | 気になるところ(デメリット) |
|---|---|
| 様々な利用場面に応じた、40種類以上の音声ガイドを聴くことができる ASMR動画や、大自然の環境音も充実 慶応大学の協力のもと効果を検証した結果、コンテンツ視聴後にリラックス効果を与えることを実証済み | 無料プランで聴ける音声が少ない アンガーログはできない |
マインドフルネスとは、「今、ここ」で起きていることにただ気づいている状態のことを指します。
例えば、イライラしているとき、色んな考えやイメージが頭の中をぐるぐると駆け巡ることもあるでしょう。
それらは当然不快なものですが、抑えようとするとどんどん増していくこともあります。
そこで、ただ「今自分は~と考えている」「自分は怒っている」と客観的に自分を見つめることができれば、気持ちを落ち着けることができます。
cocorusは、マインドフルネスやリラックスに導くための音声ガイドを40種類以上聴くことができます。
日頃からマインドフルネスやリラクセーションを練習しておくことで、イライラしたときに自分で感情をコントロールすることができるようになります。
興味のある方は公式サイトで詳細をご覧ください。
→cocorus公式サイトを見る
なぜアンガーマネジメントにおすすめ?
イライラしているとき、人は交感神経が優位になります。
しかし、マインドフルネスやリラクセーションを行うことによって、副交感神経を優位にすることができます。
つまり、自分自身で自律神経をコントロールするスキルを身に付けることによって、感情に振り回されない自分になることができるということです。
cocorusはどんな人に向いている?
cocorusは、瞑想やヨガなどに関心がある人に向いています。
思考や感情の記録機能はなく、「書くこと」より「感じること」に集中したい人や、忙しい日常の中で短時間でもリセットしたいと感じている人におすすめです。
音声でガイドしてくれるため、手を動かさずに気軽に取り組めることもポイントです。
料金プランと無料版でできることは?
cocorusの料金プランは以下のようになっています。
- 12ヶ月プラン:4,800円(1ヶ月あたり400円)
- 6ヶ月プラン:3,000円(1ヶ月あたり500円)
- 3ヶ月プラン:1,650円(1ヶ月あたり550円)
- 1ヶ月プラン:600円
無料プランと有料プランの違いは、聴ける音声の数です。
正直なところ、無料プランだと聴ける音声がかなり限られる印象は受けました。
もちろん、無料版で満足できる方もいらっしゃると思います。
12ヶ月プラン~3ヶ月プランでは7日間、1ヶ月プランでは3日間の無料体験ができますので、気になる方は無料体験で確かめてみても良いのではないでしょうか。
アンガーログとは?感情を「記録すること」の心理学的効果

アンガーログの基本的な書き方
アンガーログに記録するべきことは、出来事や状況・考えたこと・怒りの度合い(100点中○点)・体の反応・行動です。
以下が記録例です。
状況や出来事:部下が仕事で失敗した
考えたこと:「こんなこともできないのか!」「できて当然だろう!」
怒りの度合い:85点
体の反応:頭に血が上った
行動:部下を怒鳴りつけた
状況や出来事:夫が家でだらだらしていた
考えたこと:「家事手伝えよ!」「何かやるべきことあるだろう」
怒りの度合い:70点
体の反応:体に力が入った
行動:夫を無視し、冷たく対応した
このように記録することで、自分の怒りのパターンが見えてきます。
また、記録する習慣をつけることで、怒ったときに「今怒りの度合いは何点だろう?」「どんなことを考えていただろう?」と冷静になることができます。
アンガーログはアンガーマネジメントの基礎ですので、ぜひ取り組んでみてください。
ちなみに、アンガーマネジメントについては以下の記事でも解説しているのでぜひご覧ください。
記録すると怒りはどう変わる?
怒りの気持ちを記録することで、自分の感情に客観的に向き合えるようになります。
たとえば、「どんな場面で怒ったのか」「そのときどんな考えが浮かんだのか」を書き出すことで、怒りのきっかけやパターンが見えてきます。
これにより、「本当に怒る必要があったのか?」「別の考え方はできなかったか?」といった視点を持てるようになり、怒りに振り回されにくくなります。
精神科や福祉施設で一般的に行われているアンガーマネジメントプログラムでも、アンガーログは序盤に取り組む内容です。
それくらい大切なことなので、しっかり取り組むことをおすすめします。
参考:気分障害等の精神疾患で休職中の方の怒りの対処に関する支援~アンガーコントロール支援の技法開発~
怒りによる行動の見返りを把握することも大切
怒りにまかせて行動したとき、その結果何が起こったのか、自分はどんな気持ちになったのかを振り返ることも大切です。
例えば、怒って怒鳴ることで人を従わせることができたり、優越感を感じたりすることもあるかもしれません。
それは短期的に見ると自分にとって都合の良いことなので、「怒って怒鳴る」という行動が増えてしまいます。
しかし長期的に見ると、人間関係の破綻や周囲からの信頼を失うことに繋がります。
自分が怒った結果、短期的に何が起こり、長期的にはどうなるのかを把握することも怒りのコントロールに必要な要素です。
怒りのトリガーを発見するメリット
怒りのトリガーを発見することには、自分の感情に振り回されにくくなるという大きなメリットがあります。
何がきっかけでイライラするのかがわかると、同じような場面に出会ったときに「また来たな」と気づき、少し距離をとって冷静に対応しやすくなります。
また、自分にとって大切な価値観や考え方にも気づくきっかけになります。
怒りの裏には「本当はこうしてほしかった」という気持ちが隠れていることが多く、その理解が自己理解や対人関係の改善にもつながります。
継続しやすい記録のコツ
怒りの記録を続けるためには、完璧を目指さず「できるときに、できる範囲で」が大切です。
特に怒りを感じやすい人は、「~べきである」と考える癖を持っている方が多いです。
しかし、「毎日書くべきである」と気負わず、強く感情が動いたときだけでも十分効果があります。
書き方も、長い文章にこだわる必要はなく、一言メモでも大丈夫です。
アプリの通知機能を使って、決まった時間に軽く振り返る習慣をつけるのもおすすめです。
自分にとって無理のないペースで取り組むことが、自然と継続につながります。
アプリだけでは足りない?アンガーマネジメント成功のコツ
アプリは補助輪と考える
アンガーマネジメントのアプリは、感情を整えるための補助輪のような役割を持ちます。
怒りを記録したり落ち着く方法を練習したりと、自分の状態に気づくきっかけをくれますが、それだけで怒りの問題がすべて解決するわけではありません。
アプリはあくまでサポート役であり、大切なのは少しずつ自分で気持ちを理解し、対処できる力を育てていくことです。
困ったときの手がかりとして、上手に活用していくことがポイントです。
怒りを根本から理解するために必要なこと
怒りを根本から理解するには、「怒りの背景にはどんな感情があるのか」「どんな思考の癖があるのか」を振り返ることが大切です。
多くの場合、怒りの奥には「悲しい」「悔しい」「わかってほしい」などの一次感情が隠れています。
また、人それぞれもっている思考の癖も怒りに影響します。
例えば、何でも「~であるべき」「ねばならない」などと考える人は怒りを感じやすいことが分かっています。
そのため、「自分の思考の癖は何か」を理解することによって、怒りのコントロールもしやすくなります。
ちなみに、思考の癖については以下の記事でまとめていますので、ぜひご覧ください。
ネガティブ思考にフォーカスして解説していますが、怒りも本質は同じです。
感情と行動の間に「間」をつくる習慣
怒りを感じたときにすぐ反応するのではなく、一度立ち止まる「間」をつくることが、アンガーマネジメントではとても大切です。
その一瞬の間に深呼吸をしたり、「いま自分は怒っているな」と気づいたりすることで、感情に流されずに行動を選べるようになります。
このように自分の感情や体の感覚など、「今、ここ」で起こっていることに気づいている状態をマインドフルネスといいます。
マインドフルネスは怒りだけでなく、憂うつな気持ちや不安に対しても効果を発揮します。
マインドフルネスは本記事で紹介したアプリでも習得できるので、ぜひ活用してみてください。
一人で難しいときの相談先とは?
アンガーマネジメントを続けていても、どうしても一人ではうまくいかないと感じることがあります。
そんなときは、無理にがんばりすぎず、専門家に相談することも大切な選択です。
たとえば、臨床心理士や公認心理師などのプロのカウンセラーは、怒りの背景にある気持ちを一緒に整理し、自分に合った対処法を見つけるサポートをしてくれます。
最近は手軽に相談できる様々なカウンセリングサービスが登場していますが、もしオンラインカウンセリングに興味があるなら、筆者のおすすめはkimochiカウンセリングです。
私自身専門家として、様々なカウンセリングサービスを見てきましたが、その中でもkimochiは登録カウンセラーが全員が国家資格の公認心理師をもっているため、トップクラスの専門性の高さを誇ります。
プロの力を借りてアンガーマネジメントを習得したい人にとっては、自信をもっておすすめできるサービスです。
アンガーマネジメントアプリはどんな場面で活躍する?

職場でのイライラをコントロール
職場では、忙しさや人間関係のストレスでイライラがたまりやすくなります。
思うように仕事が進まなかったり、理不尽な言動に傷ついたりすることもあるかもしれません
そんなとき、アンガーマネジメントのアプリを使ってその場の感情を記録したり、呼吸法やリラックス機能で気持ちを落ち着ける練習をすることで、冷静さを取り戻しやすくなります。
職場での怒りは自分の社会的な評価の低下に直結してしまう可能性があるため、すごく大切なスキルです。
職場でのイライラへの対処法については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
関連記事:仕事中イライラするときの原因と対処法を臨床心理士が解説
子育て中の感情爆発の防止に
子育て中は思い通りにいかないことの連続で、つい感情が爆発してしまうことがあります。
寝不足や忙しさ、周囲のサポート不足などが重なると、怒りがたまりやすくなるのは自然なことです。
子育て中の怒りはお子さんへの冷たい対応に繋がってしまい、あとから「子どもによくない対応をしてしまった」と自己嫌悪に陥ってしまうパターンも珍しくありません。
また、親から冷たい対応をされたお子さん自身が傷つくこともあるかもしれません。
そんなときにアンガーマネジメントのアプリを使えば、気持ちを落ち着けることで、子どもへの対応にもゆとりが生まれ、後悔の少ない関わり方ができるようになります。
パートナーや家族との関係改善
パートナーや家族は大切な存在であり、関係はとても身近である分、ちょっとした言葉や態度がきっかけで怒りを感じやすくなります。
我慢が続いたり、気持ちが伝わらなかったりすると、感情が爆発してしまうこともあります。
その結果、関係がこじれてしまって、自分にとって悲しい出来事に繋がったり、自分を責めてしまったりすることもあるでしょう。
アンガーマネジメントのアプリを使って冷静に気持ちを整理できるようになると、感情的にならずに対話ができ、円滑に関係を築くことができます。
SNSや友人関係
SNSや友人とのやりとりでは、ちょっとした言葉の違いや反応の有無に敏感になり、怒りやモヤモヤを感じることがあります。
とくにSNSでは、相手の表情や本当の意図が見えないため、誤解が生まれやすく、感情的になってしまうこともあるでしょう。
そんなときにアンガーマネジメントのアプリを使えば、冷静に対応できるため、SNSや友人関係に振り回されづらくなるでしょう。
子どもの感情コントロールトレーニング
子どもにも怒りやイライラの感情はありますが、それを言葉でうまく表現したり、自分で落ち着かせたりするのはまだ難しいことが多いです。
怒りをコントロールするのが苦手なお子さんは、お友だちに悪口を言ったり、暴力を振るってしまったりすることもあります。
筆者も感情コントロールが苦手なお子さんの支援を行う機会は度々あるのですが、その際は以下のようなアンガーマネジメントを身に付けられるカードゲームを使うことが多いです。
遊び感覚で、親子で一緒にアンガーマネジメントに取り組むことで、安心して気持ちを伝えられる環境づくりにもつながります。
まとめ
本記事はアンガーマネジメントにおすすめのアプリを解説してきました。
自分に合ったアンガーマネジメントアプリを選び、コツコツと続けることで怒りに振り回されない自分になることができます。
怒りをコントロールすることができれば、今までよりも素敵な人間関係を築くことができるため、人生が少しだけ生きやすくなるでしょう。
しかし無理はせず、自分のペースで取り組んでみてください。
当サイトでは、主に仕事のストレスに対するメンタルケアをテーマに情報を発信しています。
他の記事も読んでいただけたら嬉しいです。
では、今日もお互い頑張りすぎず頑張っていきましょう。





コメント